植物のこころ
塚谷裕一
岩波新書/２００１

パスカルは、人間は考える葦だと言った。実は、植物の生命と動物やヒトの生命とは、そんなに違わない。私の当面の目標は、皆さんにそのことに気づいていただくことである。

　日本全国の春を彩る桜、ソメイヨシノは殆ど全てがクローンである。
　ヒマラヤの高山帯に生息するセイタカダイオウは、みずから温室を作り、その中で花を育てる。

　植物は動物とは、かなり違った生き方をしている。その生き方のあり方は実に多様である。しかし、動物も生命のあり方という観点からは、そんなものか。
　最新の情報を基に紹介した本書は、実に面白く、一気に読んでしまった。　　

(update:2002-01-27)

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