暖かな春の日。響きの森で伐採・玉切り・薪割りを行いました。
日時：平成２５年３月１７日（日）１０：００〜１４：３０
場所：須賀川市「響きの森」
主催：岩瀬薪割りクラブ
●実施状況
風もなく穏やかな春の日、初参加２名を含む１３名が汗を流しました。
開会式では、岩田会長よりあいさつ。
その後、渡部より、「響きの森」のオーナー渡辺さんの家が火事になったことを報告しました。
渡辺さんの家は、江戸時代に建てられ文化財にも指定された旧家。
１月末の大雪の日、五右衛門風呂の煙突が雪のために折れ、そこから飛んだ火の粉が屋根の裏に廻ったようです。
屋根は茅葺き屋根にトタンをかぶせてあります。
煙突が伸びている状態であったならば、屋根に火が移ることは無かったのでしょう。
幸いにして、怪我人はありませんでした。
集まっているメンバーは、火を焚くのが大好きな人たち。
火の用心を心がけるよう、注意を喚起しました。
作業は、響きの森入り口付近の木の伐倒とその処理。
サクラやクリなどを倒して、玉切りを行いました。
 
 
クリの木の伐採では、幹が裂けるアクシデント。
どうやら、受け口が小さすぎた模様。
ちょっと危ない場面です。
 
休憩時間には、チェーンソー談義など。
今回、新品のチェーンソーを持ってきた人もいて、話は尽きません。
昼食は焚き火を囲んで。
Ｎさんが、缶で作った薪ガスコンロを持ってきました。
これは、１リットルの缶の内側に５００ｃｃの缶が設置してある二重構造になっています。
空気と木から発生したガスが、二重になっている隙間を上って、内側の缶の上部に空いた穴から立ち上り二次燃焼するシステムです。
小枝を燃やしてお湯を沸かしていました。
なかなか優れもの。
そのうち、ワークショップのネタにしよう。
 
昼食時に渡部から放射線の話題をしました。
「響きの森」は、今日現在で０．４〜０．５マイクロシーベルト毎時。
結構高い値です。
おそらく、ここの薪は２００〜３００ベクレル/kgは、いくであろう。
薪の流通基準は、４０ベクレル。
この値は、灰にしたとき８０００ベクレルになる値から逆算して設定された。
県内でこれを満たす薪はほとんど無い。
しかしながら、シイタケ原木の値で見ると、空間線量で１マイクロシーベルト未満のところの原木は５０ベクレル切りそうだという傾向が見えてきた（サンプルが少ないので確定的なことは、まだ言えない）。
どう取り扱うかは個人の判断となるが、灰を貯めておくと高線量になるので、灰の取り扱いには注意願う旨、説明を行いました。
参加者から、高圧洗浄機で洗ったら線量が落ちた話や皮を剥いた薪を販売している業者の話題等がでました。
午後は、薪割り。
多くの斧が集まるのも、薪割りクラブの醍醐味。
初参加の２人は、最近薪ストーブを入れたそうで、慣れてない様子でした。
斧の違い、樹種の違いを確かめました。
 
少ないかなと思われた薪でしたが、棚にすると結構な量がありました。
薪は、閉会後に希望者で分配しました。
●参加者の感想
Ｗ）ケガせず無事終われて良かった。
岩田会長）今年最初の薪割りクラブ、参加してくれてありがとう。今年もよろしくお願いします。
Ｏ）いろいろとためになりました。
Ｈ）チェーンソー買って良かった。
Ｋ）ケガ無く終われて良かった。
Ｋ）今年最初の薪割りクラブ。疲れました。
Ｎ）ケガ無く終われて良かった。
Ｋ）しばらくぶりの運動で、明日どうなっているか心配。
Ｓ）また参加したいです。
Ｋ）人数多くてびっくり。
Ｓ）久しぶりに斧を握った。
Ｙ）チェーンソーの目立てを見たりと勉強になった。
渡部）参加ありがとうございます。森林整備はずっと続くのでこれからもよろしくお願いします。
●成果と課題
昼食時、放射線の話について、ひととおり説明したあと、私見を述べた。
ここの薪自体は、おそらく数百ベクレル。
周りの空間線量を上げるようなレベルでは無い。
燃やして灰になっても、放射性物質自体が増える訳じゃない。
灰になって、容積が小さくなった分、濃縮されるだけ。
ただ、その灰をそのまま貯めて２〜３倍になると、放射線も２〜３倍になる。
だから、こまめに取り除くことが必要。
取り除く際は、内部被ばくの恐れがあるので、きちんとマスク等は着用のこと。
取り除いた灰は人が近寄らないところに保管すること。
それを押さえれば、薪を焚けないことは無いんじゃないか。
異論は、あると思う。
飽くまで一つの考えとして示した。
判断は、各自行ってほしいと頼んだ。
リスクはもちろんある。
そのリスクと付き合いながら生きていかざるを得ない現状もある。
東日本大震災発生から２年。
いまだ試行錯誤中である。
(update 2013/3/17) |
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